[アップデート] Amazon Interactive Video Service で iOS と Android 向け SDK が利用可能になりました
こんにちは、大前です。
Amazon Interactive Video Service(以下 Amazon IVS)にて iOS/Android 向けの SDK を利用可能になりました。
この SDK を利用することにより、iOS/Android アプリから Amazon IVS へのブロードキャストをより手軽に実現できるようになります。
また、SDK を利用することによる追加費用は発生しません。心おきなく使っていきましょう。
触ってみた
今回は Android 向けの SDK を触って体験してみたいと思います。GitHub に公式から提供されているサンプルプロジェクトがありますので、こちらを触っていきます。
0.前準備(Android Studio のインストール)
Android の開発経験を持っていなかったので、以下を参考に Androind Studio のインストールを進めていきます。既に開発環境をお持ちの方は既存の環境をご利用頂いて良いかと思います。
私は始めて Android Studio をインストールしたのですが、サクッとインストールできました。
1.サンプルリポジトリの Clone
サンプルコードを含んだリポジトリをクローンします。
$ git clone git@github.com:aws-samples/amazon-ivs-broadcast-android-sample.git
amazon-ivs-broadcast-android-sample
というディレクトリがローカルに作成されたら OK です。
2.Android Studio へのサンプルプロジェクトインポート
上記にてクローンしたプロジェクトを Android Studio にインポートします。
「Import Project」から、先ほどクローンしてきたディレクトリを指定します。
プロジェクトが無事インポートされ、Android Studio が立ち上がりました。
3.サンプルプロジェクトを実行してみる
サンプルプロジェクトを実行...と思ったところ実行デバイスの設定をしていなかったので AVD の設定を作成しました。設定にあたっては、以下ブログを参考にしました。
今回は Pixel 4 デバイスをデフォルトや推奨設定にしたがって作成してみました。
実行するための設定が準備できたので、サンプルプロジェクトを実行していきます。
無事に実行が成功すると以下の様なエンドポイントとストリームキーの入力を求められる画面がエミュレータ上に表示されました。
一旦この状態のまま、ストリームを受け取る Amazon IVS チャンネルを作成していきます。
4.Amazon IVS チャンネルの作成
Amazon IVS コンソールからチャンネルの作成を開きます。
チャンネルの名前とチャンネル設定を決定し、あとはデフォルトでチャンネルを作成します。
取り込みサーバーのエンドポイントとストリームキーが表示されるので、こちらを使って先ほど起動したサンプルプロジェクトから配信を行います。
5.サンプルプロジェクトから配信してみる
Android Studio に戻り、先ほど作成した Amazon IVS のエンドポイントとストリームキーをそれぞれ入力し、「START」をクリックすると配信が行われます。権限周りでポップアップが表示されたら適宜許可を行います。
私が試してみたところ、Amazon IVS へ配信されている状態まではできたのですが、画面が黒いままとなってしまっていました。何度かやり直したりしてみたのですが結局解決できなかったため、また機会を見つけてリトライしてみたいと思います。
公式ドキュメントの下部には "既知の問題と回避策" という項目も用意されていますので、Android や iOS 開発経験のある方であれば問題なくトラブルシューティングをしつつ、配信を実現できるのではと思います。是非試してみてください。
少し消化不良な部分はありますが、Amazon IVS が提供している Android 向け SDK を利用し、Amazon IVS に配信を行う事が出来る事を体験する事ができました。
おわりに
Amazon IVS が Android/iOS 向けの SDK を提供開始し、モバイルアプリケーションから Amazon IVS へのブロードキャストをより実現しやすくなりました。
私が Android/iOS に関する知見が乏しかった為サンプルプロジェクトを触ったのみとなってしまいましたが、是非アプリ開発経験のある方は SDK を色々触ってもらえると良いかと思います。
以上、AWS 事業本部の大前でした。